海外eSIMが繋がらない原因と解決方法|現地で5分で直す手順ガイド
海外eSIMが繋がらないときの原因と対処法を、発生頻度の高い順にまとめました。
まず試す3つの基本対処から、端末や回線の仕様が原因のケースまで、現地で5分以内に切り分けられる手順を解説します。
最初に試す3つの対処法|5分で復旧する可能性が高い
海外で急に通信できなくなって焦っている方向けに、まず試してほしい3つの基本対処をまとめました。
この3つだけで解決するケースが大半です。
対処法1:機内モードをON→OFFにする(10〜30秒待機)
「設定>機内モード」またはコントロールセンターから機内モードをONにし、10〜30秒待ってからOFFに戻します。
端末と現地キャリアの認証が再実行され、電波を掴み直せます。
最も手軽で成功率も高いため、繋がらないと気づいたら最初に試す対処です。
Apple公式も機内モード切替を推奨しています。
対処法2:データローミングがONか確認
海外eSIMではデータローミングのONが必須です。
「設定>モバイル通信>該当eSIM>データローミング」がONになっているか確認します。
Androidは機種ごとに場所が違い、Pixel系は「ネットワークとインターネット」配下、Galaxy系は「接続」配下にあります。
繋がらない原因の第1位がこれで、「eSIMはローミング不要」という誤解が根強いため、必ず確認しましょう。
対処法3:端末を再起動する
電源ボタンを長押しして電源をOFFにし、30秒ほど待ってから再起動します。
iPhoneでもAndroidでも共通の基本対処で、機内モード切替で改善しない場合はこれで解決するケースが多くあります。
これで解決しなかった場合の進め方
次章以降では、繋がらない原因を発生頻度が高い順に解説しています。
順番に試していけば5〜10分以内で原因を特定できます。
最も重要な注意点として、この段階でeSIMを削除しないでください。
多くのサービスは削除すると再発行不可で、料金を支払ったプランが使えなくなってしまいます。
発生頻度が高い原因5つと対処法
設定ミスが原因で繋がらないケースを、発生頻度の高い順に5つ紹介します。
上から順に確認していけば、多くの場合ここで解決します。
原因1:データローミングがOFF
前章で確認済みなら飛ばしてOKですが、未確認ならここで必ずONにします。
「海外eSIMはローミング不要」という誤解が最も多いトラブル原因です。
海外eSIMは現地キャリアの電波を借りる仕組みのため、ローミング扱いになります。
ONにしたら10秒ほど待ってアンテナ表示を再確認してください。
原因2:モバイルデータ通信の回線がeSIM側になっていない
設定はeSIMで有効化したつもりでも、モバイルデータ通信の選択が日本の主回線のままだと通信できません。
- iPhone:「設定>モバイル通信>モバイルデータ通信」で海外eSIMを選択
- Android:優先SIMの設定で海外eSIM側を選択
- 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」はOFFに(自動切替はトラブル源になりやすい)
原因3:日本の主回線のローミングがONで日本回線を優先している
日本の主回線のデータローミングがONのままだと、現地で日本キャリアの電波を掴んでしまい、海外eSIMが使われません。
結果として「繋がらない」状態になるうえ、高額請求の原因にもなります。
「主回線のローミング=OFF、海外eSIMのローミング=ON」の2点を同時に満たすのが正解です。
原因4:APNが自動設定されていない
一部のeSIMサービスでは、APN(アクセスポイント名)を手動入力する必要があります。
購入メールに「APN:xxx」と記載されている場合は手動設定が必須です。
- iPhone:「設定>モバイル通信>eSIM回線>モバイルデータ通信ネットワーク」
- Android:「設定>(ネットワークまたは接続)>アクセスポイント名」
- 購入メールに記載のAPN情報を正確に入力
詳細な手順はAPN設定の専用記事で解説しています。
もっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
原因5:現地の通信事業者を手動選択する必要がある
自動で電波を掴めない場合は、手動で現地キャリアを選択します。
「自動」をOFFにすると現地のキャリア一覧が表示されるので、eSIMサービスが推奨するキャリアを選んでください。
AiraloやSailyなどは公式FAQに国別の推奨キャリアが載っているので参考になります。
特に国境を越えた直後やネットワーク工事のエリアで有効な対処です。
端末・回線の仕様が原因のケース
設定が合っていても繋がらない場合は、端末側の仕様や現地の通信環境が関係していることがあります。
上記を一通り試してもダメな場合に確認してください。
現地の対応周波数帯(4G/5G)と合っていない
現地のキャリアが5G中心のエリアで、端末側の5Gが不安定なケースがあります。
優先ネットワーク設定を「4G/LTE優先」に変更すると改善することがあります。
- iPhone:「設定>モバイル通信>eSIM>音声通話とデータ」で4G優先に
- Android:「モバイルネットワーク>優先ネットワークタイプ」で4G/LTEに変更
端末がeSIM非対応またはSIMロック未解除
そもそも端末がeSIMに対応していないと使えません。
対応機種であっても、2021年10月以前に国内キャリアで購入した端末はSIMロックがかかっている可能性があります。
出発前にeSIM対応と解除状況を確認しておきましょう。
ソフトウェアが最新版でない
iOSやAndroidのバージョンが古いと、eSIM関連の不具合が起こりやすくなります。
「設定>一般>ソフトウェアアップデート」(iPhone)または「設定>システム>システムアップデート」(Android)で最新化してください。
アップデートは自宅のWi-Fi環境で行うのが望ましいです。
購入したプランの有効期限切れ
プラン購入から現地到着までに長期間空いた場合、インストール前に有効期限が切れていることがあります。
サービスのマイページから残日数を確認し、期限切れの場合は再チャージか新規購入が必要です。
それでも繋がらない時の最終手段
基本対処と設定ミスの確認、端末仕様の確認をすべて試しても繋がらない場合は、以下の最終手段を検討します。
いずれも不可逆な操作を含むため、手順を守って慎重に進めてください。
プロファイルの再インストール(削除前の確認事項)
最終手段としてeSIMプロファイルを削除し、再インストールする方法がありますが、多くのサービスはQRコードが1回限り使用のため、削除=プラン消失になるケースがあります。
削除前に必ずサービスのサポートへ「再発行可能か」「追加費用はかかるか」を問い合わせてから進めてください。
サービス公式FAQでも再発行可否が案内されています。
サービスのサポート窓口に連絡する
各サービスの公式アプリやメールから問い合わせます。
通信できない状態なので、ホテルのWi-Fiから連絡するのが一般的です。
- Airalo:アプリ内チャット(英語中心)
- Saily:アプリ内サポート(英語中心)
- TRAVeSIM:日本語メール対応(レスポンスが早め)
- 問い合わせ時は「端末機種/iOSまたはAndroidバージョン/プラン名/試した対処」を最初に伝える
現地でSIMカードを購入する
どうしても復旧しない場合は、現地の空港や街中のキャリア店で物理SIMカードを購入する選択肢もあります。
パスポート提示で10〜30分ほどで開通でき、1週間程度の短期滞在なら日本円で2,000〜5,000円が相場です。
後日eSIMの日数返金について、各サービスに問い合わせてみましょう。
ホテルWi-Fi・フリーWi-Fiで当座をしのぐ
復旧作業中はホテルWi-Fiや公共のフリーWi-Fiで連絡手段を確保します。
公共Wi-Fi利用時は、VPNアプリで通信を暗号化するのが安全です。
Google Mapsはオフライン地図のダウンロード機能で代用できます。
eSIMが繋がらない時のNG行動4選
焦って判断を誤ると、料金を無駄にしたり、追加のトラブルを招いたりすることがあります。
以下の4つは避けてください。
NG1:有効期限内のeSIMを削除する
多くのサービスはQRコードの再発行が不可で、削除=プラン消失となります。
繋がらないからといって削除すると、料金を支払ったプランが使えなくなってしまいます。
「繋がらない=eSIMが壊れた」というのは誤解で、多くは設定の問題です。
まずは前章までの手順で原因を切り分けてください。
NG2:日本の主回線のデータローミングをONのまま放置
日本キャリアの国際ローミングは、1日あたり数千円〜1万円の高額請求になるケースがあります。
海外eSIMを使っていても、主回線のデータローミングがONだと勝手に日本回線に繋がる可能性があるため、必ずOFFに切り替えてください。
NG3:焦って複数のeSIMを購入する
1枚目が繋がらないからと追加でeSIMを購入しても、原因が設定の問題なら同じ結果になります。
まずはサポートに連絡し、原因の切り分けをしてから判断しましょう。
NG4:APN情報を推測で入力する
間違ったAPNで保存すると現地キャリアに繋がりません。
購入メールやサービス公式FAQに記載された情報を、大文字小文字・スペースの有無まで正確にコピー&ペーストしてください。
まとめ|慌てずにチェックリストを順に試す
海外eSIMが繋がらないときは、慌てずに発生頻度の高い原因から順に試していくのが最短ルートです。
以下のチェックリストを上から順に確認してください。
- まず3つ:機内モード切替>データローミング確認>再起動
- 設定ミスの確認:モバイルデータの回線>主回線のローミング>APN>事業者手動選択
- 端末・回線の仕様:周波数帯・SIMロック・ソフトウェア更新・プラン期限
- 最終手段:サポート連絡>現地SIM購入(eSIM削除は最後の最後)
- やってはいけないこと:期限内のeSIM削除・主回線ローミングON放置
次回の旅行では同じトラブルを避けたい方へ、短期旅行者向けのサポート体制が整ったeSIM3社を比較した記事もあわせてご覧ください。