グーグルマップをオフラインで使う方法|海外での保存手順と注意点
「オフラインマップを保存しておくと海外で便利」——聞いたことはあるけれど、やり方までは知らない。そんな人のための記事です。
先にいちばん大事なことを言うと、作業は出発前のWi-Fi環境で3分、スマホの操作5回で終わります。
そして保存さえしておけば、現地で電波がまったくなくても、地図の上で自分の「青い点」が動きます。
道に迷ったとき、自分がどこにいて、どちらを向いているかが分かる——これだけで海外の街歩きの安心感は劇的に変わります。
この記事では、保存の手順、オフラインでできること・できないことの線引き、そして意外と知られていない「韓国では保存できない」「中国ではGoogleマップ自体が使えない」という渡航先の落とし穴まで、正直に解説します。
オフラインマップの保存手順(iPhone・Android共通)
手順は両OSともほぼ同じです。
- Wi-Fiに接続した状態でGoogleマップを開く
- 右上の自分のアイコンをタップする
- 「オフラインマップ」を選ぶ
- 「自分の地図を選択」をタップし、渡航先の都市が枠に収まるように範囲を調整する
- 「ダウンロード」をタップして完了
容量の目安は、都市1つで数十MB〜数百MB程度です(範囲を広げるほど増えます)。
スマホの空き容量とダウンロード時の通信量を考えて、自宅のWi-Fiか初日のホテルで済ませておきましょう。
コツは「観光エリアだけ」ではなく、空港からホテルまでの移動経路を含めた少し広めの範囲で保存しておくことです。
到着直後、いちばん心細い「空港からの移動」でこそ地図が効きます。
オフラインでできること・できないこと
保存した地図で何ができるのか、線引きを表にします。
ここを知らずに現地で「あれ、使えない」となるのが定番の失敗です。
| 判定 | 機能 |
|---|---|
| できる | 地図の表示・拡大縮小 |
| できる | 現在地(青い点)と向いている方角の表示 |
| できる | 車のナビ(経路案内) |
| できる | 事前に保存したスポット(お気に入り)の表示 |
| できない | 徒歩・自転車・公共交通のナビ |
| できない | お店の検索・営業時間・口コミの表示 |
| できない | リアルタイムの渋滞・運行情報 |
意外なのが「徒歩ナビは使えない」という点です。
オフラインの経路案内は車のみで、旅行者がいちばん使いたい徒歩のターンバイターン案内には通信が要ります。
とはいえ、地図と青い点と方角が見えれば、目的地に向かって歩くことは十分できます。
「案内はしてくれないが、迷子にはならない」——オフラインマップの実力はこの一言に尽きます。
行きたい場所には出発前に星マーク(保存)を付けておくと、オフラインでも地図上に表示されて格段に使いやすくなります。
電波がなくてもGPSは動く——「青い点」の仕組み
「電波がないのに、なぜ現在地が分かるの?」と不思議に思うかもしれません。
答えはシンプルで、現在地の測定に使うGPSは、衛星からの信号を受信するだけの仕組みだからです。
モバイル通信もWi-Fiも契約も関係なく、空が見える場所ならスマホは自分の位置を知ることができます。
必要なのは「位置を地図の上に描くための地図データ」だけで、それを前もって渡しておくのがオフラインマップというわけです。
この性質のおかげで、機内モードのままでも青い点は動きます。
機内モード運用で旅を乗り切る予定の人には、オフラインマップはほぼ必須の準備です。

知らないと現地で詰む3つの注意点
便利なオフラインマップにも、渡航先や仕様による落とし穴があります。
3つとも、現地で気づいてからでは遅いものです。
①韓国では、オフラインマップが保存できない
意外な事実ですが、韓国はGoogleマップのオフラインマップに対応していません。
韓国の法規制により地図データの国外持ち出しが制限されているためで、ダウンロードしようとしても韓国エリアは選択できません。
さらに韓国ではGoogleマップの徒歩・車ナビ自体も精度が限られるため、現地ではNAVERマップやカカオマップといった韓国製の地図アプリを使うのが定番です。
ただしこれらはオンライン前提のアプリなので、韓国旅行では通信手段(eSIMなど)を用意しておくのが現実的な結論になります。
②中国では、Googleマップ自体が使えない
中国本土ではGoogleのサービス全体が規制されており、オフラインマップ以前にGoogleマップ自体がまともに使えません。
中国旅行の地図・通信事情は特殊なので、対策ごと以下の記事でまとめています。

③保存した地図には有効期限がある
オフラインマップは保存しっぱなしで永久に使えるわけではなく、有効期限があります。
Wi-Fi接続時に自動更新される設定が標準なので普段は意識しなくてOKですが、「昔の旅行で保存したから大丈夫」と思っていると、期限切れで消えていることがあります。
出発前に、オフラインマップの一覧で対象エリアが有効になっているかをひと目確認しておきましょう。
オフラインマップの限界と、eSIM併用という現実解
ここまで読んで気づいたと思いますが、オフラインマップは「迷子にならないための保険」であって、旅のネット問題を全部解決するものではありません。
お店を検索する、営業時間を確かめる、電車の乗り換えを調べる、徒歩ナビに案内してもらう——旅行中に本当にやりたいことの多くは、結局オンラインが必要です。
そこで現実的なのが、「地図はオフライン保存で通信量を節約しつつ、数百円のeSIMを入れておく」という併用です。
地図の閲覧分がオフラインで賄える分、eSIMは小容量プランで足ります。
自分の旅程に何GB要るかは、日数×使い方の早見表で確認してください。

よくある質問
Q. 日本にいる間に海外の地図をダウンロードできますか?
A. できます。日本の自宅のWi-Fiで渡航先の地図を保存しておくのが、通信量も手間もかからないベストのタイミングです。
Q. 複数の都市・国を保存できますか?
A. できます。周遊旅行なら訪れる都市ごとに範囲を分けて保存しておきましょう。スマホの空き容量にだけ注意してください。
Q. 使い終わった地図は消せますか?
A. オフラインマップの一覧から個別に削除できます。帰国後に消せば、スマホの容量はすぐ戻ります。
まとめ
グーグルマップのオフラインマップは、出発前のWi-Fiで3分あれば準備できて、現地では電波ゼロでも現在地と方角を教えてくれる、コスパ最強の迷子対策です。
ただし徒歩ナビ・検索・乗換はオンライン専用で、韓国では保存不可、中国ではGoogle自体が使えないという渡航先の事情もあります。
「地図はオフライン、検索や連絡は数百円のeSIM」の組み合わせが、節約と安心を両立するいちばん現実的な答えです。
