海外eSIMとは?ポケットWiFiとの違いや仕組み・使い方をやさしく解説

海外ネットガイド編集部

海外eSIMの基本から、物理SIM・ポケットWiFiとの違い、メリット・デメリット、対応機種の確認方法、使い方の流れまでを初心者向けにまとめました。

これ1本で海外旅行前の準備の全体像が把握できる構成です。

Contents
  1. 海外eSIMとは?仕組みをやさしく解説
  2. ポケットWiFi・現地SIMとの違いは?海外ネット手段の比較
  3. 海外eSIMのメリット
  4. 海外eSIMのデメリット・注意点
  5. 自分のスマホがeSIM対応か確認する方法
  6. 海外eSIMの使い方の流れ
  7. 海外eSIMのおすすめサービス
  8. まとめ:海外eSIMは「手軽で安い・荷物ゼロ」の新しい海外通信手段

海外eSIMとは?仕組みをやさしく解説

海外eSIMはスマホ内蔵型の「デジタルSIM」

eSIMとは「embedded SIM(埋め込み型SIM)」の略で、スマホ本体に最初から組み込まれているデジタルのSIMのことです。

物理的なSIMカードのように抜き差しを行う必要はなく、スマホ本体に契約情報をダウンロードして使う仕組みになっています。

このeSIMを海外旅行向けに応用し、渡航先の国・期間・データ容量を選んで短期間だけ使うプリペイド型のサービスが「海外eSIM」と呼ばれています。

日本国内では、Apple社が2018年9月発売のiPhone XS/XR以降のモデルでeSIMを標準搭載し、総務省も2021年に「eSIMサービスの促進に関するガイドライン」を策定するなど、普及を後押しする動きが続いています。

物理SIMカードとの違い

物理SIMは、プラスチック製の小さなカードを端末のSIMトレイに差し込んで使う仕組みです。

一方でeSIMにはカードそのものが存在せず、端末内部に契約情報として書き込まれる形になります。

物理SIMは差し替え時にSIMピンやカードの取り扱いが必要ですが、eSIMはすべての手続きがオンラインで完結する点が大きな違いです。

物理SIMはカードの紛失・破損のリスクがある一方、eSIMにはそのリスクがほぼありません。

さらにeSIMは複数のプランを端末内に保存しておき、必要なタイミングで切り替えて使えるのも特徴です。

海外eSIMの仕組み:購入から現地で繋がるまで

海外eSIMの利用手順は比較的シンプルです。

まず、出発前にスマホやPCから海外eSIMを購入します。

購入が完了すると、メールでQRコードが届きます。

eSIMブランドによっては、アプリから直接インストールするタイプもあります。

届いたQRコードをスマホで読み込むと、端末内にeSIMのプロファイルがダウンロード・インストールされます。

あとは現地に到着した後、機内モードを解除しデータローミングをオンにするだけです。

eSIMが現地キャリアの電波を掴み、自動的に通信を開始してくれます。

ポケットWiFi・現地SIMとの違いは?海外ネット手段の比較

海外でネットを使う主な4つの方法

海外でインターネットを使う方法は、主に4つの選択肢があります。

1つ目は海外eSIMで、スマホ内蔵のデジタルSIMに海外用プランを追加する方法です。

2つ目はポケットWiFiレンタルで、空港でWiFiルーターを借りて現地で使います。

複数人でシェアできる一方、機器の持ち運びが必要です。

3つ目は現地SIMカードで、現地空港や街中で物理SIMを購入し、スマホに差し替えて使う方法です。

4つ目は海外ローミングで、日本で契約中の携帯会社の回線をそのまま海外で使う手軽な方法ですが、料金は高くなる傾向があります。

海外eSIMとポケットWiFiの違い

海外eSIMはスマホだけで完結するため、ルーター機器の受け取り・返却が不要です。

ポケットWiFiは専用ルーター本体のバッテリー切れにも注意する必要がありますが、eSIMはスマホの電池だけを気にすれば良いため、荷物も気持ちもシンプルになります。

一方で、複数人で1回線をシェアしたい場合や、スマホ以外のデバイスでも使いたい場合は、ポケットWiFiの方が便利なことがあります。

1人旅・少人数の旅行・荷物をできるだけ減らしたい旅行者にとっては、eSIMが圧倒的に便利と言える場面が多いでしょう。

海外eSIMと現地SIMの違い

現地SIMは物理的にSIMカードを差し替える必要があり、元々入っている日本のSIMを紛失してしまうリスクがあります。

また、現地SIMは空港や街中で購入することが多く、言語の壁や営業時間の制約を受けやすい面もあります。

その点、海外eSIMであれば日本にいるうちにオンラインで購入・設定できるため、現地到着後すぐに通信を開始できます。

現地SIMの方が料金面で安いケースもありますが、手間とリスクを天秤にかけると、eSIMが選ばれる傾向が強まっています。

どの方法が自分に合っているかの判断軸

選ぶ際の目安として、1人旅・少人数でスマホだけ使えれば十分な方には海外eSIMがおすすめです。

家族旅行や3人以上でシェアしたい場合は、ポケットWiFiも有力な選択肢になります。

荷物をできるだけ減らしたい方・空港での受け取りと返却を避けたい方にも海外eSIMが向いています。

スマホがeSIM非対応の場合は、ポケットWiFiや現地SIMの活用を検討するのが現実的です。

より詳しい比較は、記事3『海外eSIM・ポケットWiFi・現地SIMの違い完全比較』もあわせてご覧ください。

海外eSIMのメリット

空港での受け取り・返却が不要で荷物が減る

海外eSIMの大きなメリットの1つが、空港カウンターでの受け取りや返却が発生しない点です。

ポケットWiFiレンタルのようにカウンターに並ぶ必要がなく、帰国後の返却も不要なので、旅行前後のスケジュールに余裕が生まれます。

ルーター本体や充電ケーブル、変換プラグといった持ち物も不要になるため、スーツケースの中身もかなりすっきりします。

旅の準備そのものがシンプルになる点は、多くの旅行者が評価しているポイントです。

現地到着後すぐに使える

eSIMは、出発前に日本で購入と設定を済ませられるのが大きな強みです。

現地に到着した後は、機内モードを解除するだけでほぼ即座に通信が始まります。

飛行機のドアが開いた瞬間から地図アプリや配車アプリが使えるため、初めての国でも安心感があります。

深夜便や早朝便で到着した場合でも、現地のSIM販売カウンターが閉まっている時間帯に左右されず、旅の出足がスムーズになる点は心強いポイントです。

料金がお手頃でプランの選択肢が多い

海外eSIMは、海外ローミングと比較すると料金が抑えやすい傾向にあります。

渡航日数やデータ容量に応じて細かくプランを選べるため、自分の使い方に近い選択がしやすいのも特徴です。

具体的には、1日分〜30日分、1GBから無制限までといったバリエーションがあります。

ヨーロッパ周遊プラン・アジア周遊プランといった、国境を越えても使える広域プランも各社から提供されており、複数国を回る旅行にも便利です。

紛失・盗難のリスクが低い

物理SIMカードのような小さな部品を扱わずに済むため、そもそもカードを紛失する心配がありません。

Apple公式も「eSIMは物理SIMよりもセキュリティ面で安心できる」という趣旨の案内をしています。

現地SIMを使うために日本のSIMを一時的に外すと紛失のリスクが発生しますが、eSIMならそのリスクも避けられる点は安心材料と言えます。

海外eSIMのデメリット・注意点

対応端末が限られる

海外eSIMを使うには、eSIMに対応したスマホ(SIMフリーまたはSIMロック解除済み)である必要があります。

iPhoneの場合はXS/XR(2018年9月発売)以降のモデルが対応していますが、Androidは機種によって対応状況が異なります。

古いスマホや一部の格安モデルでは非対応になっているケースもあります。

自分の端末の対応状況については、次のH2で紹介する確認方法でチェックしてみてください。

多くの海外eSIMはデータ通信専用で音声通話ができない

旅行向けに提供されている海外eSIMの多くは、データ通信専用プランです。

そのため、電話回線での発着信ができないケースが大半と言われています。

現地の電話番号が付与されないため、SMSで届く認証コードが使えない場合があります。

一方、LINE通話・Zoom・Skypeといったアプリ経由の通話であれば、データ通信さえあれば問題なく利用可能です。

電話番号が必要な場合は、日本のSIMを残したまま海外eSIMを追加して使う「デュアルSIM構成」が一般的です。

初回の設定に少し手間がかかる

初めてeSIMを使う方にとっては、QRコードの読み込みやデータローミング設定に少し戸惑う場面があるかもしれません。

特に「どの回線をメインにするか」「データローミングをどちらでオンにするか」という点で混乱しがちです。

出発前に自宅のWi-Fi環境で設定を済ませておくと安心です。

日本語サポートのあるサービスを選んでおけば、万が一トラブルが起きた際にも対応しやすくなります。

国や地域によって通信品質に差がある

海外eSIMは、現地の提携キャリアの電波を利用して通信しています。

そのため、提携キャリアのカバー範囲によって通信品質に差が出るケースがあります。

都市部では快適に使える一方、山間部や離島では電波が弱くなるケースもあると言われています。

信頼できるeSIMブランドを選ぶこと、そして口コミや提携キャリア情報を事前にチェックしておくことが、安心につながるポイントです。

自分のスマホがeSIM対応か確認する方法

30秒でできる!「*#06#」でEIDを確認する方法

eSIM対応かどうかをもっとも早く確認する方法は、「*#06#」の入力です。

スマホの「電話アプリ」を開き、キーパッドで「*#06#」を入力します。

画面に「EID」という32桁の番号が表示されれば、そのスマホはeSIMに対応しています。

EIDが表示されない、あるいは項目自体が見当たらない場合は、eSIM非対応の可能性が高いと考えられます。

この方法はiPhone・Android共通で使える便利なチェック手段です。

あわせて読みたい
【2026年最新】eSIM対応機種の確認方法|iPhone・Android一覧
【2026年最新】eSIM対応機種の確認方法|iPhone・Android一覧

iPhoneの場合:設定画面から確認する

iPhoneでは、設定画面からも対応状況を確認できます。

「設定」→「一般」→「情報」と進み、「EID」という項目が表示されているか確認してください。

また、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」の項目がある場合も対応機種と判断できます。

iPhoneはXS/XR(2018年9月発売)以降のすべての機種でeSIMに対応しています。

iPhone SE(第2世代)・iPhone 11以降は物理SIM+eSIMのデュアルSIMに対応し、iPhone 13以降・SE(第3世代)はデュアルeSIMにも対応しています。

Android(Pixel・Galaxy・AQUOS等)の場合

Androidでは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加」→「eSIMを設定」と進むことで、対応可否を確認できます。

Google Pixelは、日本販売モデルではPixel 4以降が対応しています。

Galaxyは2022年秋冬モデル以降、Xperiaは2022年6月発売モデル以降、AQUOSは2022年以降の主要モデルが対応しているケースが一般的です。

メーカーや販売キャリアによって対応状況に差があるため、購入前や利用前に公式サイトで詳細を確認することが推奨されます。

SIMロック解除の確認も忘れずに

2021年10月以降に販売された端末は、SIMロック原則禁止となり、SIMフリー状態で出荷されています。

これ以前に購入した端末は、SIMロック解除が必要な場合があります。

iPhoneであれば「設定」→「一般」→「情報」→「SIMロック」の欄で、現在のロック状態を確認できます。

対応機種の詳しい一覧については、記事11『eSIM対応スマホ一覧と対応確認方法』もあわせてご覧ください。

海外eSIMの使い方の流れ

ステップ1:出発前に海外eSIMを購入する

まずは、渡航先・日数・データ容量を選んで、オンラインで海外eSIMを購入します。

代表的なサービスとしてはAiralo・Saily・TRAVeSIMなどがあり、料金やサポート内容を見比べて、自分に合うブランドを選ぶと良いでしょう。

購入後は、メールでQRコード(またはアクティベーションコード)が届きます。

出発の1〜2日前までに購入しておくと余裕を持って準備できますが、当日に購入してすぐ使えるサービスも増えています。

ステップ2:日本のWi-Fi環境下でeSIMをインストールする

インストール作業は、自宅など安定したWi-Fi環境下で行うのが鉄則です。

iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」からQRコードを読み込みます。

Androidの場合は「設定」→「ネットワーク」→「SIM」→「SIMを追加」からQRコードを読み込みます。

インストール後にすぐオンにするかどうかは、eSIMブランドごとに案内が異なるので、購入元の説明に従って設定するのが安心です。

ステップ3:現地到着後に設定を切り替える

現地空港で飛行機を降りたら、機内モードを解除し、海外eSIMの回線をオンに切り替えます。

あわせて、「モバイルデータ通信」の優先先を海外eSIMに変更し、「データローミング」もオンにしておきます。

日本のSIM/eSIMはオフにするか、着信用としてオンのまま残しておくかを、自分の使い方に応じて選ぶと良いでしょう。

通常は数分以内に現地キャリアの電波を掴み、ネット接続が始まります。

ステップ4:帰国後の後処理

日本に戻ったら、海外eSIMの回線をオフに切り替え、日本のSIM/eSIMをメインに戻します。

多くの海外eSIMは、プラン期間が終了すると自動で失効する仕組みです。

不要になったプロファイルはスマホから削除しても構いません。

ただし、Apple公式は複数eSIMのプロファイルを保存しておく使い方も紹介しており、次の旅行で同じサービスを使う予定があるなら、残しておくのも選択肢のひとつです。

海外eSIMのおすすめサービス

Airalo:世界対応の万能型

Airaloは200以上の国・地域で利用できる、非常に広いカバー範囲が特徴のeSIMブランドです。

ヨーロッパ周遊・アジア周遊といった地域プランのラインナップも豊富で、複数の国を回る旅行にも便利に使えます。

アプリが直感的で使いやすく、世界中の旅行者から支持を集めているサービスです。

複数国を一度の旅行で回る方にとっては、有力な選択肢の1つになります。

Saily:コスパ・セキュリティ重視

Sailyは比較的料金が抑えめで、短期旅行やコストを重視する旅行者に向いています。

VPN機能を含むセキュリティ機能が備わっているのも特徴で、カフェや空港など公共Wi-Fiを使う場面が多い方にも心強い設計です。

iPhoneの最新モデルの対応状況などの情報発信も活発に行われており、新しいモデルを使っている方との相性も良いサービスと言えます。

TRAVeSIM:日本語サポートで安心

TRAVeSIMは日本語での購入・サポートに対応しており、初めての海外eSIMに向いているサービスです。

シニア層や、英語でのやり取りに不安を感じる方にも使いやすい設計になっています。

サポート体制が手厚いため、設定でトラブルが発生したときもスムーズに相談できる点が強みです。

家族分をまとめて購入したいケースにも向きます。

自分に合ったサービスの選び方

選び方の目安として、「世界中を回る・複数国を周遊するならAiralo」「料金を抑えたい・短期旅行ならSaily」「初めての海外eSIMで日本語サポートを重視するならTRAVeSIM」のように整理できます。

より詳しい比較は、記事2『海外eSIMおすすめ比較 短期旅行者向け厳選3選』もあわせてご覧ください。

まとめ:海外eSIMは「手軽で安い・荷物ゼロ」の新しい海外通信手段

海外eSIMは、スマホ内蔵型の「デジタルSIM」を活用した新しい海外通信の手段です。

オンライン購入・即日開通・返却不要という手軽さが最大の魅力で、ポケットWiFiのように機器の受け取りや返却が発生しないのも大きな利点です。

荷物をなるべく減らしたい1人旅や少人数の旅行に特にフィットします。

注意点としては「対応端末が限られる」「多くはデータ通信専用で音声通話はアプリ経由になる」の2点が挙げられます。

自分のスマホが対応しているかどうかは、「*#06#」でEIDを確認すれば30秒で判断できます。

あとは、旅行スタイルに合ったサービス(Airalo・Saily・TRAVeSIM)を選べば、初めてでも安心して使えるはずです。

次のステップは、対応機種の確認→おすすめeSIMの比較→出発前の購入・設定、という順番で進めれば失敗しにくい流れになります。

各サービスの公式サイト

各サービスの最新プラン・料金・対応国などの詳しい情報は、それぞれの公式サイトで確認するのが確実です。

自分の旅行スタイルに合ったサービスを、気軽にチェックしてみてください。

  • Airalo(世界200カ国以上に対応の万能型):公式サイトで最新プランを確認
  • Saily(コスパ・セキュリティ重視):公式サイトで最新プランを確認
  • TRAVeSIM(日本語サポート重視):公式サイトで最新プランを確認
ABOUT ME
海外ネットガイド編集部
海外ネットガイド編集部
記事URLをコピーしました